行政書士・社会保険労務士事務所に限らず、企業やお店を比較する上で皆様が重視される項目の上位には、やはり「料金の安さ」が入ってくるのではないかと思います。
当事務所は、なるべく良心的な価格で質の良いサービスを提供できるように心がけております。
行政書士や社会保険労務士に限らず、士業の適正価格がどこにあるのかというのは他の事務所も悩まれるところだと思いますが、当事務所では、どの程度の「時間」「経験」「知識」「判断力」を必要とするかを基準として「このあたりが適正価格だろう」と感じる金額を報酬額として設定することにしております。
ですが、お客様にもそれぞれ事情があることと存じますので、報酬額に関するご相談にはなるべく柔軟に対応させていただいております。ですので、「もうすこし安ければここに頼みたかったな」という場合は、あきらめてしまう前に一度、お電話なりメールなりでお問い合わせ下さい。
ただしその前に、なぜこの料金設定なのかという点について、私からあなた様にお伝えしたいことがあります。
すこし長くなってしまいますが、とても大切なことなので最後までお付き合いいただければ幸いです。
近年、美容業界や飲食店など、あらゆる業界で価格競争が激化し、価格破壊が起こってきています。これは一見、消費者にとってありがたいことのように感じられまよね?
私自身も、日常生活において、より安いお店を探し求める傾向にありました。しかし、先日娘を通して聞いた美容師さんのお話を通して、この考えが一変しました。
今からその内容を簡単にご紹介したいと思います。
美容室業界でも現在、激しい価格競争が行われているそうで、美容室の多い都心に近づくほどサービス料の平均が大幅に下がっているそうです。
どこもかしこもお客様を確保するのに必死で、そのためには値段を下げるしかなくなってきているのだとか。実際、お客様はすこしでも安い方へと流れていってしまうそうです。
その結果、どうなったと思いますか?
なんと、まともな技術を持った美容室がどんどんつぶれて、低価格・低品質の美容室が生き残るという事態に陥りつつあるらしいのです。
「価格を下げても高品質を保てばいいじゃないか! それがプロってもんだろ!」
こんな厳しい声も飛んできそうですが……。
商売をされている方なら身に染みてわかっていらっしゃるかと思いますが、価格を下げる場合、ある一定のラインを超えたところから原価を抑えるか数をこなす必要が出てきます。原価を下げれば当然商品の質は落ちますし、数をこなそうとすればそれだけサービスの方の質も下がってしまいます。
その結果、困るのは誰か?
そう、他でもない消費者ご本人様なのです。
中には、そうならないためのシステム作りが可能な業界もあるのかもしれません。しかし、私が知る限りでは、行政書士・社会保険労務士の業務においてはいろいろと限界があるのではないかと思います。
また、たとえシステム化に成功したとしても、それによってサービスが機械的になってしまうというリスクも考えられます。
当事務所では、以上のことを踏まえ、業界全体のことやバランスを考えた上で価格設定を行っております。
金額だけを見れば高いように感じられるかもしれませんが、長い目で見ればあなた様のためでもあるのです。
もちろん、値段が高いだけでは意味がないので、お客様一人ひとりに寄り添った対応を心がけております。ヒアリング・実際の業務にはもちろんのこと、アフターフォローにもかなり力を入れております。
「契約はここまでなので、後のことは知りません」と突き放すようなことは、うちの事務所では絶対にいたしません。
「でも、書類数枚書くだけでこの値段は高すぎない?」
もし、今、あなた様がそう感じられたのであれば、ここで一度考えてみていただきたいことがあります。
あなた様が行政書士・社会保険労務士に仕事を依頼しようと思ったのはなぜですか?
おそらく、「時間がない」「面倒だ」という理由が大きいのではないかと思います。「知識がないから」という場合であっても、本を読むなり行政機関などに問い合わせるなりして勉強すれば、おおよそのことはできるはずです。それをしないのは、やはり「すこしでもそこにかける時間を節約したい」というお気持ちがあるからではないでしょうか。
そんなあなた様に代わって、「知識を集積したり、必要な資料を手に入れるために各地を飛び回ったり、各機関に確認の電話を入れたり、資料を作成したり、問題の解決策を考えたりする」ことが私ども行政書士・社会保険労務士の仕事です。
あなた様の手元に届くのがたった一通の紙面だったとしても、そこには膨大な時間と知識、そして汗のにじむような努力が集約されているのです。
値段交渉をされる前に、今一度、本当にこの料金設定が高いのかどうか考え直してみて下さいますようお願い申し上げます。
その上で「やっぱり高い」「どうしてもあとすこし下げて欲しい」と感じられましたら、どうぞご遠慮なくご相談下さい。真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
最後にもう一点だけ。
ご依頼内容や状況によっては、通常別料金となるサービスを格安あるいは無料にてご提供させていただく場合もございます。
懇意にしていただければ、それだけお客様にも還元させていただきますので、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。
最後までお付き合いいただいて、どうもありがとうございました。あなた様からのご連絡を心からお待ち申し上げております。
代表・正田修造