東京駅はどこまで続く

先日、東京へ出張した時の話です。

今回は妻も一緒で、二人でJR俊徳道から始発電車に乗り込みました。目指すは東京入国管理局です。

  

この日はこの冬一番の冷え込みということで、車窓から眺めた富士山もほんのりと雪化粧を施されていました。

 

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品川駅に到着したらバスに乗り換えです。覚悟はしていたけど車内は超満員。

乗り込む際にICカードをタッチして料金を支払うのですが、『もし残高が足りなかったらどうしたらいいのだろう』と疑問に感じる暇もないくらい、次から次へと人が乗り込んできました。

  

バスから降りて歩くこと数分、いよいよ目的地に到着です。

大阪や京都でお世話になっているので入国管理局自体には馴染みがありますが、東京では右も左もわからない状態です。

最初は戸惑いましたが、幸い、対応してくれた職員さんが丁寧に教えて下さる方だったので、思ったよりも早く手続きを完了させることができました。

   

ところで、今回、妻が同行したのは、東京ドームで開催されている『世界らん展2020』を観に行くという目的があったからでした。

入国管理局を出た後、東京駅を経由して移動しようとする私。妻が難癖をつけてきましたが華麗なるスルーでかわし、駅員さんに東京駅へ行く電車を尋ねました。
ちょうど上野線が到着するとのことで、電車に飛び乗りました。

 

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「上野線やったら、確か、新橋で乗り換えて地下鉄のはず。新橋で朝昼兼用でご飯たべようよ。 東京駅より空いてるって」と妻。

 

事前に新幹線の中で無料WIFIを利用して調べたらしいのです。

ちなみに二人ともガラホです。

 

妻の意見を採用して新橋で下車してみたものの、結局、食べたのはインドカレーでした。

  

その後、地下鉄に乗り替えて、東京ドームに到着しました。

『世界らん展2020』の展示会場に入ると、空間のすべてが蘭の花やそれにまつわる何かで埋め尽くされています。

 

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最初に目に付いたのはフレグランス・コーナーの蘭でした。バニラ系や柑橘系などそれぞれ香りの種類は違うのですが、どれも甘い香りという点は同じです。

 

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華麗に美しくもあり、香りも深くて、その奥の深さにクラクラしておりますと、ふらふらと方向性を失ったまま、右へ左へ次々に蘭の花に吸い寄せられていく妻の姿が。

 

 

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遊園地の乗り物を片っ端からから乗りまくっていた三歳の頃の娘の姿と重なりました。

 

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だだっ広い東京ドームの中を歩き回ったことで疲れ果ててしまい、帰りは早めに東京駅に向かいました。

駅構内の表示に従い、新幹線の乗り口に移動します。十分前には到着して、余裕で新幹線に乗れるはずでした。

 

が……

 

突然、「東北新幹線北陸新幹線しか書いてなかったよ」と言い始める妻。

「新幹線やねんから、みんな同じにきまっとるやろう。」と私。

  

いざ、改札口まで来てみると……

 

無い。

東海道新幹線の改札口がないのです。

 

近くにいた駅員さんに尋ねてみると、どうやら東海道新幹線だけ別の乗り口があるらしく。慌てて場所を聞いて移動し、なんとかギリギリセーフで予約してあった新幹線に乗り込みました。

 

東京駅、恐るべし。

線路じゃなくても、いったいどこまで続いているんだ……。