冬の強化期間のおしらせ ~在留資格と建設業のサポートをご希望の方へ~

当事務所では、今月~来年の2月まで冬の強化期間を実施します。

この期間、五年以上の歳月をかけて培ってきた以下の専門分野に力を入れていきたいと考えております。

 

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≪期間≫

2021年12月~2022年2月末まで

 

≪強化メニュー≫

↓クリックすると詳細ページに飛びます

 

こちらのメニューをご希望の方は、ぜひ一度、ホームページの方からお問い合わせ下さい。時間をかけて丁寧にヒアリングするため、初回相談と初回面談(1時間程度)は基本無料となっております。

⇒お問い合わせはこちらからどうぞ

 

 

耳と舌で味わうコンサート ~18世紀貴族の晩餐会~

去年あたりから、日本テレマン協会が『18世紀貴族の晩餐会』というコンサート企画を始めました。

日本初の食事を楽しみながら鑑賞するコンサートです。

当時流行していたテレマン氏の『食卓の音楽』を生演奏で聴きながら、当時のディナーメニューを再現した料理を楽しめるという贅沢。

クラシック好きの私と妻(詳しくはありませんが)も、過去に無料招待を受けて以来、ちょこちょこ参加させていただいています。

 

実は、コロナの影響で長いあいだ休止していたのですが、先月やっと再開されたので、WEB関連の管理や投稿内容の編集をお願いしている娘夫婦も誘って一緒に行ってきました。

 

少し話がそれますが、今の事務所の開業当時、私は会社をすでに退職しており、収入ゼロの状態からのスタートでした。

貯金を切り崩しながらの生活だったので、WEB集客にかけられるお金も少なく、IT関係が得意な娘に泣きついたのでした。

 

娘は10代の頃から作家を志望しており、私が退職するのと同時期に娘も「仕事を辞めて小説を書くことに専念したい」と退職していました。

(妻も子どものころから作家になることを夢見ていたので、娘の行く末を心配しつつも止められなかったようです)

 

報酬は出世払いということで、ホームページの制作からCEO対策などをすべて娘が引き受けてくれました。

得意といっても、学校で少し習った程度で、あとは自分のホームページを作りながら自己流で身につけた知識でした。そのため、進めていくうちにわからないことがたくさん出てきて、場合によっては一から勉強したりと大変だったようです。

 

今回はその感謝の気持ちも込めて招待したのですが、このブログの執筆も手伝ってもらうことになるので、仕事も兼ねての同行といった感じでした。

日本テレマンの室内音楽の良さを伝えるには、やはり娘の表現力も借りねば……と思った次第です。

 

会場のニューオオサカホテル心斎橋「グロッタ」サロンdeメランテに着き、受付を済ませて待合用のカフェに入ると、すでに娘夫婦が席についていました。

 

よく顔を出してくれる息子と違って、娘はなかなか家に帰ってこないので会うのは何か月ぶりかです。ひとまず元気そうにしていて安心しました。

 

娘「彼が古着屋さんで気に入って買ったコートがたまたまカシミアやったらしい」

私「ほんまか。俺も今日着てるこの服カシヤマやねん」(知ってる人は知ってるブランド)

娘夫婦「!!!!!???」

 

私「今月、仕事が忙しすぎて経費を使う暇がないから税金が怖いねん」

娘「それは大変! 私の報酬もっと上げてくれてもいいで~」

 

などなど、相変わらずな会話をしているうちに、いよいよ会場に移動する時間になりました。

 

会場は、建物の外に出ある階段を下りていった先、地下にあります。

階段の壁も含めて空間全体が洞窟のような造りになっています。

ここをはじめて訪れる娘夫婦は、「すごい、洞窟みたい」とすでに興奮気味。

 

上着と荷物を預けて、白いクロスの敷かれた丸いテーブル席に腰掛けました。

ナプキンを膝にかけて、ドキドキしながら始まるのを待ちます。

ステージの、いつもはチェンバロが置かれている場所に真っピンクのピアノが設置されていたので、チェンバロ好きの私と妻、そして娘は『今日はチェンバロの演奏はないのかな?』とちょっとだけ残念に思いました。

 

指揮者の延原武春氏が前に出て開演の挨拶を始めると、あちこちで笑いが漏れて場の雰囲気が一気に和みました。

日本テレマン協会のコンサートは、延原氏の飾らない人柄のおかげで、変に緊張せず気軽にクラシックを楽しめるということも魅力のひとつです。

 

挨拶が終わると、ドリンクが用意され、バターナッツというカボチャを使ったスープが運ばれてきました。

食事に合わせてワインも用意されていたのですが、私は車の運転があるのでソフトドリンクで我慢しました。

 

演奏が始まると、会話の声が止んで、あたりは楽器の音色と食器同士がぶつかり合う微かな金属音だけに包まれました。

 

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(いいアングルからの写真が撮れなかったので、画像は公式のyoutube動画からお借りしました。動画自体のリンクはこの記事の下の方に貼ってあります)

 

バイオリンの伸びやかな表現、ヴィオラの力強くて柔らかな音色、チェロの幅の広い音域、コントラバスの奏でる深み……食事だけでなく音楽も贅沢三昧です。

 

あのピンクのピアノは新しいチェンバロだったらしく、複数の弦の音が重なり合うチェンバロの豊かな響きも存分に楽しむことができました。

 

料理も最高で、待ちに待った再開を祝しての大判振る舞いだったのでしょうか、メインは見たこともないくらい分厚いフォアグラとトリュフが乗ったこれまた分厚いレアステーキでした。

(当時の貴族はこんな贅沢をしていたのか、それとも今回は特別フルコースだったのか……)

 

聴覚はうつくしい音楽に、味覚はおいしい料理にそれぞれ満たされて、全身が喜びで満ち溢れていくようでした。

 

この日はなんと指揮者の延原武春氏も、途中、奏者として舞台に立っていました。

オーボエというクラリネットに似た楽器を吹いており、ソロでの演奏もありました。

 

恥ずかしながら、オーボエとう楽器をこの日はじめて知ったのですが、この音色には他の管楽器とはまた違った魅力を感じました。

日常生活に溶け込む飾らない音でありながら、聴く人の内側から沸き上がる熱い想いを誘い出すような魅力があるのです。

 

『弾いてみたい!』と、妻も私も思ったのですが、この楽器、かなり高価なものらしく、滅多なことでは手に入らなさそうです。

買ったところで延原氏と同じ音を出せるとも思えないし……と、自分に言い聞かせつつ、機会があったら一度は吹いてみたいという気持ちは、先々の夢として心の片隅に留めておこうと思います。

 

オーボエとアベマリアの楽曲との調和が素晴らしかったので、帰り際にCDも買って帰りました。残り一枚だったこともあって即決でした。
珍しく、私も妻に負けないくらいハイテンションになって帰路につきました。

 

娘夫婦も良い体験だったらしく、「明日からはクラシックを流しながらご飯を食べる」と嬉しそうに話していました。

 

コロナが流行りはじめる前は、同じく日本テレマン協会の定期演奏会にも時折出かけておりました。

大阪倶楽部というレトロな建物の室内演奏で、こちらは食事なしですが、リラックスし
ながら楽しめるのは同じです。

音楽は本来、こういう気の張らないものがいいなと、個人的には思っています。

日本テレマンと出会って、クラシック音楽の門戸を開いていただいたような気持ちで
いっぱいです。

 

↓過去の演奏会の様子はこちら

www.youtube.com

 

 

最後に家の近所にある神剣神社の秋をちょこっとだけお届けして終わろうと思います。

 

 

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京都や奈良の華やか紅葉も素敵ですが、こういう身近に感じる秋もいいものですね。

 

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見慣れた境内も、カメラを向ける角度によって、ぜんぜん違った場所に感じられます。

 

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それでは、また。

最後までお読みいただいてありがとうございました。

妻の脱皮と息子の門出

10月に息子が入籍結婚しました。

息子の奥さん(最近は嫁という呼び方は支配的と感じる方が増えているようです)にせがまれて、10年ぶりの釣りに出かけてきました。

緊急事態宣言も解除され、やっとの実行です。

 

息子は車の運転が苦手なのですが、奥さんは大好きで得意だそうです。

それを聞いた時は、『世の中、成るようになるもんやなあ』と思ったものです。

妻も『やったー! 肩の荷が降りた』と思ったそうです。

「一生、結婚せーへん」と息子に言われていたので、100歳まで生き延びるしかないと覚悟していたのだとか。

息子の奥さんが可愛らしい人なので私も妻も会うのが楽しみなのですが、コロナ禍で会うことも叶いませんでした。

  

今回、息子夫婦が電車で最寄りの駅まで来て、主人の車に同乗すると言います。

不思議に思って聞いてみると、奥さんが朝が弱いので運転すると危ないからというわけでした。

 

当日は二人とも時間通りにやってきたのですが、話をするうちに、息子の奥さんが前日に早起きの練習をしていたことがわかりました。その初々しさが微笑ましくて、それだけで運転も軽快になります。

 

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この日は天気も良く、空の秋らしさとは対称的に夏のような暖かさでした。

息子の奥さんは子どもの時以来の釣りだったそうですが、最初から最後まで休むことなく魚を釣ることに専念しておりました。

普段、家で絵を描く仕事をしているので、集中力もすごいようです。

魚を一番多く釣ったのも彼女でした。

うちの妻と言えば、写真を撮る方が楽しいようで、今回もその写真をブログに使わせてもらいました。

 

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昼過ぎまで釣りを楽しんでいましたが、お腹が空いて我慢できなくなったので、ほぼ強制的に終了させてもらいました。

釣りの後はみんなでお昼御飯です。最初は黒潮市場を目指したのですが、混雑の度合いがひどかったので二階のレストランで食事をすることになりました。

 

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さて、今回の釣りの成果は小ぶりのグレとベラでした。息子の奥さんに聞いてみたところ「食べます」と答えが返ってきたので、持ち帰ってもらうことになりました。

息子が横から、「余ったらゴミ箱に捨てたらいい」と助言し、妻も「そうそう、捨てたらいいねん」と同調するのを、『釣れたての魚は何でも美味しいのにもったいない……』と心の中で泣きながら聞いておりました。

 

あとからそのことについて妻と息子と話していたら、実は、息子も妻も息子の奥さんの気持ちに負担を掛けないようにと配慮してのひと言だったことがわかりました。

二人とも口が悪すぎるのが困りものです……。

 

ところで、ずっと子ども返り中だった(らしい)妻でしたが、最近、脱皮宣言をしました。

『脱皮ってなんや?』って感じですが、子ども時代の気持ちのやり直しが終わって青年時代に入ったそうです。

過去の気持ちの整理はまだまだ続きそうですが、ファッションの方もグレードアップするんだそうです。

 

今度は「服買って♡」とくるんちゃうやろうなあ、と、そら恐ろしくもあるのですが……

本人は青春真っただ中のような楽しさらしいです。

いやはや、羨ましい限りです。

平穏な風景のある非日常

長く続くコロナ禍で不要不急の外出を避けて過ごすうちに、あるものに渇望している自分に気づきました。それは「自然」です。

 

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私が住んでいるところは、駅までの距離が近く、電車に乗れば都会も郊外も気軽に行ける便利な地域です。家の周りには田んぼも畑も山も野原も無いけれど、ちょっと移動すれば自然を満喫することができます。

 

ところがコロナ対策で外出が制限されたことで、気軽に利用できたはずの自然が混雑する場所に変わってしまいました。家の近くには自然と呼べるほどの自然はなく、そうなってみて初めて、私の日常に在る自然風景は意外と限られているということに気づかされました。

 

そして先日、緊急事態宣言が解除されたこともあって、長居公園桂離宮と立て続けに訪れました。久しぶりに味わう自然です。

長い制限の跡の解除ということもあって人出が分散されたらしく、そこには平穏な日常が感じられました。

 

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前回の台風で予想以上の被害を受けた長居公園は、11月から改修工事で休園しています。10月はバラも満開との情報があったので、改修前に見納めに行ってきました。

秋特有の曇天の空には白いバラが映えていました。

台風で傷んでしまった古代の林も息吹を吹き返したように輝いていました。

 

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残念ながらバラの満開の時期は過ぎていたのですが、ダリアは鮮やかに咲き誇っていました。

妻はダリアに大はしゃぎしておりました。

あっちこっち向きが違って形も色も様々なので、笑ったり踊ったりしているように見えるて楽しいらしいのです。

 

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コスモス園が一番の人気らしく人出も多かったのですが、ひっそりと咲いている珍しい花びらのコスモスを見つけました。

 

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その週末、京都での仕事の帰りに桂離宮まで足を延ばすことになりました。

ネットでは予約が先までいっぱいとの情報だったので私は諦めていたのですが、同行した妻が「ダメ元で行こう」と言って聞きません。

いざ行ってみると、当日受付でガイドツアーに参加することができました。

始まるまでの待ち時間は30分以上あったのですが少人数で快適でした。

   

見せることを計算しつくした庭は、入り口付近には遠近法が用いられており、砂利道は土の道に石をパズルのようにはめ込んでいるだけなのに崩れることもありません。

峠の茶屋のような吹きざらしの茶室は、台風の時などは傷まないかひやひやものなのだそうです。

 

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部屋になった茶室は3つあって、かつてここを利用していた人たちが中から眺めたであろう景色は生きた絵画のようです。建築を勉強されている方にとっては、とても素晴らしい資料でもあるそうです。

 

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同じガイドツアー参加者の方に、樹木を写真にとって検索して教えてもらったのですが、糸杉と馬酔木という珍しい木やくろもじの垣根がありました。

晴天と風の強い日だったので、池の波が本当の海のようでした。

また、月見台があって、池にも月が映るようですが、閉園時間の関係でその姿を見ることは叶わなさそうです。

 

妻曰く、

「真冬の閉園前に滑り込んだらギリギリセーフでみれるかも」

とのことですが……。

「ほんまに行くんかい」ってなことにならないように祈るばかりです。

 

帰りに筍亭で遅い昼食をいただきました.

京都市内とは思えない竹林と自然のきれいなところです。

 

渋滞の多い京都へ車で行くというのは結婚以来避けていたのですが、コロナ禍で仕事も車の移動になりました。電車でしか外出できない妻もドライブがてら同行するようになりました。そんな「ついでに」が重なって、近頃は京都を少しずつ満喫しています。

 

大阪にはない京都の魅力は非日常的な自然でしょうか。

還暦を過ぎて初めて、京都に魅力を感じております。

マニュアル通りにはいかない、妻もコロナも。

またです。

 

妻の、

 

「今がお得! 今、穴場!」

「朝夕ビュッフェ付きよ」

 

という言葉に上手くのせられて、またまたウェスティンホテル大阪に一泊することになりました。

 

自宅から車で一時間足らずという近場にあるので、知っている方からは『なんでわざわざ宿泊?』と突っ込まれそうですが……

 

ホテルに宿泊することは、ぐっすり眠りたい私と家事から解放されたい妻の希望を同時に叶える最短の方法でもあるのです。

    

妻いわく、夕食ビュッフェにデザートの追加ワゴンサービスがあるのだそうです。

(結局、それかい!)

 

夕食ビュッフェはどのメニューも素晴らしかったのですが、妻がまたまたやらかしました。

 

デザートタイムを待ちきれずにワゴンサービスの説明を受けていた妻が、ひとつだけデザート皿をもらって戻ってきました。その様子を見かけた別のスタッフが、「デザート、ご用意させていただきますね」と。

 

どうやら本来は席まで持ってきてくれるスタイルのワゴンデザートをフライングで持ってきてしまったようです。妻のせっかちには困ったものです。

 

気を取り直してデザートタイムです。

まずは、もともとセットに付いている4種類のデザートが運ばれてきました。

そのうちのひとつ、シャーベットは特大のグラスに盛られており、さらにスープまで付いていました。

これだけでも満腹になりそうなのですが、妻は……

 

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ワゴンデザートの方も迷いに迷って絞り切れず、皿から落ちないギリギリのところまで載せてもらっておりました。自粛要請が続いて気軽に出かけられず、食べる楽しみに走ってしまう気持ちもわかりますが、それにしても食べすぎちゃうか?

 

さて、翌日のお楽しみは朝食ビュッフェです。

天井が吹き抜けになっているレストランで朝陽を浴びながらご飯を食べられることも、このホテルを気に入っている理由のひとつです。

 

食後はそのまま中庭に出て中自然の森の中を散策しました。

少しだけ妻が撮影した写真でご紹介させていただきます。

 

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毎回、天然すぎる妻にアタフタさせられておりますが、天然・自然というのはそういうものなのかもしれませんね。

 

マニュアル世代の人間にとっては、『本当にこれでいいのか』と考えさせられることも多い昨今です。コロナの症状にしても、ワクチン接種にしても、誰もがマニュアル通りにいくとは限らず、残念なことが起こるパターンも多々あるようです。

ますます個々が主体的に考えることが必要とされる時代になってきたなと感じております。

画家の描く光と影――ポーラ美術館コレクション展

妻と私の共通の趣味のひとつに美術鑑賞があります。

私は単純に絵が好きなのですが、毎度お馴染み理屈こねの妻は『絵が描けないから写真を撮る。写真の構図の参考になるから絵を見る。ファッションセンスがないから絵で学ぶ』というスタンスで絵と接しているようです。

 

それはさておき、先日妻と一緒にハルカス美術館に『ポーラ美術館コレクション展』を観に行ってきました。

ポーラ美術館は箱根のリゾート地にあるのですが、私にとって気軽に行ける場所ではないので、そうそう行ける機会はないだろうと思っていました。

まさかそこの所蔵品をこんな近くで見られるなんて……夢のようです。

 

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(『パリ』 作ラウル・デュフィ

 

自分にとって好都合な情報には目ざとい妻のおかげなので、しばらく足をむけては寝られません。

(といいつつ、妻の方がしょっちゅう私と逆さまになって寝るので、お互いに足を向けまくっているのですが……)

 

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(『恋人たちとマーガレットの花』 作マルク・シャガール

 

仲が良いのか悪いのかわからない二人ですが、妻も私も好きな絵が似ています。

この記事に掲載している絵はすべて、二人で選んだ絵葉書を妻が写真に収めたものです。

 

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(『地中海の庭』 作ピエール・ボナール

 

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(『オペラ座の人々』 作マルク・シャガール

 

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(『花売り』 作パブロ・ピカソ

 

クロード・モネの作品の中にも欲しいものがあったのですが、早々に売り切れてしまったようで手に入りませんでした。

クロード・モネは大好きな画家さんの一人で、これまでに見た絵の数は多くないのですが、いくつかお気に入りの絵がある中で、今回は『花咲く堤、アルジャントゥイユ』という作品に惹かれました。

アネモネの赤い花を中心に様々な花が描かれた畔の向こうに、煙突から煙を吐き出す工場が見える一枚です。

 

工場の煙というのが、今までに見た絵のイメージからかけ離れており、世界の変革という現実を目の当たりにしたような衝撃を受けました。

コロナ禍で世界が変わっていく今だからこそ、そう感じたのかもしれません。

 

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余談ですが、前回の旅行で妻が絵にしたいと感じた芸術的瞬間が、上の写真の川の流れだそうです。

奈良県のヘソの旅・その2 ~無名だから満喫できるものもある~

前回の続きのお話になります。

黒滝村に泊まった翌朝はススキで有名な曽爾高原を目指しました。

 

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今のススキのない時期に行けば新緑の高原が拝めるかもしれないというのが私の目論見です。

以前、ススキの季節に来たことがあるという妻のすすめで、まずは美味しい米粉のパンが食べられるお店に向かいました。

 

ここまでは良かったのですが……

いざ、高原をめざそうとしたところで、妻が「ここから歩けるはず」と言い出しました。あの手この手で諦めさせようとしたのですが、頑として引きません。

前に来た時も歩けたからと強気です。

 

 

仕方なく従うことにしたのですが……

自然道は結構な険しさです。

しかも、すぐに小雨がぱらつき始め、ついには雷まで鳴り出しました。

妻もとうとうあきらめたので、車で高原の駐車場まで移動しました。

そこからは本当にすぐです。

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夏の高原は広々としていて気持ちがいいですね。

誰もいない新緑の世界で思いっきり空気を吸い込みました。

とは言っても、パンで膨れたお腹の隙間にですが。

 

曽爾村は、最近、近隣都市からの農地付期限付きの半移住に人気が集まっているようで、抽選の倍率がすごいそうです。

大阪から日帰りできる距離なのに、大自然の中で暮らせることには私も憧れます。

 

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次はススキの季節に来よう……と言いたいところですが、混雑している場所がが苦手なので難しそうです。

 

私にとっては新緑に覆われた人気のない高原が最高でした。