昨年の末に、このブログの運営や記事のアレンジなどをお願いしている娘にインタビューをしてもらってきました。
娘のおすすめのカフェで、全室畳敷きの個室になっています。
生駒山の上の方にあるので窓からの眺めがよく、アフリカっぽい店の装飾と相まって浮世離れした雰囲気を醸し出しているのがお気に入りです。
ランチは一種類のみ。
小鉢がたくさんついたコース料理をいただきました。
ヴィーガンレストランなので肉や乳製品は使われていないのですが、食いしん坊の僕でもお腹がいっぱいになるほどのボリュームです。
大豆ミートの竜田揚げや豆腐クリームのグラタンなど、他の店では味わえない料理の数々を堪能させていただきました。
食事と雑談を楽しんだ後に、娘のインタビューが始まりました。
娘「次のブログネタに何かしゃべって」
……えっ、ちょっと質問が雑すぎひんか?
インタビューってもっと上手いこと話を引き出していくもんちゃうんか?
さすが僕の娘や。
感心したところで、「とりあえず今後の展望を教えて」とさっきよりはちょっとだけマシな質問が飛んできました。
今後の展望かあ。
なんやろなあ……。
外の景色に視線を向けると、事務所を始めてからの紆余曲折の日々が胸に蘇ってきました。
仕事が終わってから夜遅くまで資格勉強に励んでいた会社員時代。
会社を辞めて事務所を開くことを決意した時のこと。
事務所がなかなか軌道に乗らなくて苦戦した開業後の数年間。
そして、気づいたらこう答えていました。
「ギター上手くなりたい」
「……えっ? ギター?」
いくつになっても夢を追い続ける父の姿にしびれたのか、娘は一瞬、固まりました。
娘「……え、なに、最近はギターの練習をしてるの?」
僕「うん、一週間にいっぺん弾いてるねん」
娘「はあ。なに弾いてるん?」
僕「いま凝ってるのはね、斉藤よしかず……」
妻「かずよし」
僕「かずよしの『歌うタイのバラッド』」
娘「ふーん」
僕「難しい曲やで~」
そこから、初心者向けのギターの弾き方についてや、かんたんな作曲の仕方などについて語りまくりました。
適当に話を聞いていた娘が、突然、「仕事引退したらつまらんくなるから、カフェとかで弾いたらええやん」と言い出しました。
そこで、僕のもうひとつの夢を思い出しました。
「そうそう、カフェやりたいねん」
「カフェ!?」
「事務所をな、カフェにしようと思ってるねん」
これには娘も「ええやん」と乗り気の様子。
と、その時、それまで楽しそうに話を聞いていた妻が「えっ、飲み物とかご飯とか誰が作るん?」と怪訝そうに尋ねました。
僕は、何を当たり前のことを、と思いながら、
「お前(妻)に決まってるやん」
と答えました。
笑いと驚愕の混じった声で「あかんよ~」と訴える妻。
娘は爆笑した後に、「飲食物を自分で持ちこむスタイルにしたらいいねん。前にそういうお店をやろうとしてる人と話したことがあるねん。何もないカフェで、ポットと食器だけ用意しておいて、『洗い物してくれたら利用料無料』とかにしといたら洗い物もやらんでいいし。あ、わたしそれやったら内装やりたいな~」と勝手なことを言い始めました。
今日は平和でええなあ~と思いながら、僕もカフェについて妄想を膨らませていきました。
ギターを弾きたいから、ギターサークルみたいにしよう。
『へたくそギター弾きのための』とか付けといたらハードル低くてええやろ(僕が)
片づけたら二階と合わせて五部屋もあるし、グループで来てもらっても大丈夫やろう。
いや、一階の三部屋だけでも十分やな。
そこまで語ったところで、娘からツッコミが入りました。
「でも、三人もギター弾いてたらさすがに近所から苦情くるんじゃない?」
僕は堂々とこう答えました。
「僕だけが弾くねん。三部屋ぜんぶに聴こえるように。そうや、廊下の真ん中で弾こう」
娘「えっ、ギターサークルどこいった? まあええわ、それやったらギター部屋を作って、聴きたい人だけそこに集まる感じにしたら?」
僕「そんなん、誰も来んかったら腹立つから嫌や」
僕だけ弾いて、みんなには聴いてもらいたい。
でも、ぶっちゃけ、いまのままやったらギターは一週間にいっぺんしか弾かれへん。
指が痛くなるから毎日は無理や。
風呂上りは皮膚がやわらかくなってて痛いし、それ以外でも練習した次の日は髪を洗うのもつらいくらいやからな。
娘「だから、日替わり店長みたいにみんなにも弾いてもらったらええやん」
僕「嫌や。僕よりも下手やったら腹立つやん」
娘「もうなんでもいいや、『面白いおっちゃんがおるカフェ』みたいな感じにして、好きな時にギター弾いたらええやん」
僕「僕がな、漫談しながらたまにギター弾くねん」
娘「夫婦漫才とかええやん」
僕と妻「夫婦漫才はあかん、喧嘩になるから」
娘「それいいやん、夫婦喧嘩を止めるカフェとか」
こんな感じでええ感じにカフェの構想がまとまりました。
近い将来、こんなカフェを開くんで、みなさんぜひ僕のへたくそなギターを聴きにきて下さい。
みんなで老後をわいわい楽しく過ごしましょう。
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最後にちょっとだけ真面目な話をしておくと、
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