書に圧倒される日曜日

5月14日の日曜日に、大阪市立美術館で開催されている「王羲之(おうぎし)から空海へ ――日中の名筆 漢字とかなの競演」を見に行ってまいりました。

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9時30分開館だったのですが、9時20分過ぎに到着してみるとすでに3~40人位の人たちが並んで入場を待ってました。

入場してからはもっと大変でした。展示されているのは書物が中心なので、ケースに密着しないとよく見えません。そのため、人の流れ方が遅く、じりじりとしか移動できませんでした。しかし、次のブースに進むと混雑度は少し緩和されました。

王羲之から空海まで」日中のあらゆる作品が計229点展示してあり、重文や国宝、さらに台北故宮博物院所蔵の書物までそろっていました。

ちなみに「王羲之」は書の芸術性を確固たらしめた普遍的存在として、書聖と称され、末子の王献之も書を能くし、併せて二王(羲之が大王、献之が小王)の称をもって伝統派の基礎を形成し、後世の書人に及ぼした影響は絶大なものがあったそうです。その書は日本においても奈良時代から手本とされており、現在もその余波をとどめているそうです。

かなり集中して鑑賞して回ったので目が疲れましたが、なかなか素晴らしい展示会でした。

こちらは5月22日まで開催されているので、興味を持たれましたらぜひ一度足をお運び下さい。

www.osaka-art-museum.jp