上げ膳据え膳でコロナ不和を解消 ~鳥取・奥大山の旅~

反対派も多いGo Toトラベルキャンペーンですが、人が混み合う場所を避けさえすれば嬉しい企画ではあります。

今回はこちらを利用して、息子と三人で奥大山へ行ってきました。

 

息子からのリクエストが『自然を満喫してゆっくり過ごしたい』だったので、宿泊先は国民休暇村奥大山を選びました。

大自然に囲まれていて、車で数分くらいのところにはサントリーの「奥大山の水」の工場や日本最大級のブルーベリー園があります。

 

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鳥取に入ってまず最初に立ち寄ったのが蒜山高原サービスエリアです。駐車場から大山を眺め、昼食のざるそばを食べ、デザートにジャージーソフトクリームを平らげるうちに、子どもに戻ったみたいにワクワクしてきました。

最初の目的地である木谷沢渓流への期待も相まって、妻もはしゃぎまくっていました。

 

今回の旅行は台風情報との睨めっこだったのですが、ひとまず木谷沢渓流までは無事に着きました。

 

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木々が生い茂る森の中に足を踏み入れると、ひんやりと優しい空気が肌に触れます。「空気が美味しい」という言葉が自然と口から出てくる心地良さです。

 

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水の流れは速いのに、限りなく透明に近く、深緑の苔に覆われた丸い石とのコントラストが魅力的でした。

 

またまた妻がカメラ撮影に夢中になっていました。

三脚を構えて撮影されているお兄さんから「邪魔になりませんか?」と声をかけられて、「いえいえ全然。私はプロのカメラマンじゃないので気にしなくて大丈夫ですよ」
と返す妻。

人目をはばからず無邪気に被写体を追いかける姿に圧倒されたのでしょう。

あの姿は完全におもちゃを手にした子どもでした。

 

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上流の方へのぼっていくと、鮮やかな黄緑のシダの茂みの中に大木が何本かひっそり
とそびえていました。わずか数分のうちに深い森の中へとワープしたような感覚になります。

ダムのように湛えられる溢れんばかりの水は大山の雪解け水です。

 

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木々の隙間から洩れる光の輝きと見上げる空の青さも別格のうつくしさでした。

 

自然を満喫しているうちに雲行きが怪しくなったてきたので、渓流を出たあとはまっすぐ宿泊先に向かいました。

宿がまた素敵で、お風呂は湯舟も飲み水も蛇口から出る水もすべてが天然水でした。夕食も最高で、松茸、のどぐろ、猛者エビなど、秋の鳥取グルメを満喫できました。

 

翌日になっても風雨が収まる様子はなかったので、道の駅に立ち寄って買い物だけ済ませて帰ることにしました。

 

帰り道、息子がふと「上げ膳据え膳はいいなあ」と漏らしました。一人暮らしを始めて五年目に突入して、家事をしてくれる人がいるありがたさが身に染みているようです。

息子の言葉に、妻がすかさず相槌を打ちました。

噂に聞くテレワークでの家事分担の問題と、日頃から妻の主張する男女共同参画の問題
が頭の中で交差して、私は少しめまいがしました。

 

ちなみに、今回の旅行は正社員になった息子のお祝いも兼ねていました。

就職後3年で転職、転職先も半年で退職、契約社員として二年働いて今年やっと正社員登用の辞令をいただきました。

夜勤あり、残業あり、冷暖房無しの過酷な環境での勤務などを理由に3Kと言われている職場です。

親としては、どんな道を歩もうとも自分の人生に責任を持って生きていってくれたら
それでいいと願う限りです。

 

余談ですが……

 

最近の新聞紙上で、上司が部下を連れて転職するという引き抜きについて報じられて
いました。裁判所の判断もケースバイケースで、一律に法律化することも難しいようです。雇う側と働く側との信頼関係の構築が、ますます大きな課題となりそうです。