念願の仁淀川ブルーを拝む

前回の旅の続きの話です。

 

高知県で有名な川と言えば、四万十川が最もよく知られております。

実は私も、前職が四国方面への出張が多かった関係で、何度も四万十川を訪れました。

 

その時期に、地元の方から、四万十川よりももっと透明度が高い川があるという噂を耳にしたことがあります。

 

それが今回訪れることになる仁淀川です。

天候や時間帯によって色合いが変わる水面は、そのうつくしさから仁淀川ブルーと呼ばれています。

 

ずっと行ってみたいと思っていたのですが、ついに今回、その仁淀川をこの目で拝むことが叶いました。

 

その日、闇龗神社を見終わった時点でまだ12時くらいだったのですが、すでに満足していたため、宿泊先である「中津渓谷 ゆの森」に行ってみることにしました。

 

ここで昼食(おすすめランチを頼みました)を済ませ、近くで仁淀ブルーを観賞できる場所をいくつか教えてもらいました。

有名なのはにこ淵、安居渓谷、中津渓谷で、そのうち絶対に外せないのは安居渓谷とのことでしたので、まずはそこを目指しました。

 

その後、他のスポットも回りました。

どこも綺麗でしたが、これぞ「仁淀ブルー」だと感動したのは水晶淵です。

 

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写真ではない実物の仁淀川ブルーは想像を絶するうつくしさで、ただただ驚くことしかできませんでした。私の語彙力ではあの時の衝撃を表現しきれないことが残念です。

できればいつまでもこのままの美しさで残ってほしいものです。

 

ところで、この記事に載せている写真を撮るに当たって、ちょっとしたハプニングがありました。

 

前回のブログでご紹介した闇龗神社で、彫刻を写真に収めようと望遠と通常のレンズを何度か交換したのですが、どうやらその際にカメラ本体がレンズを認識しなくなったらしく、撮影しようとしたらエラーが出るようになってしまったのです。

 

神社から仁淀川へ移動する道中、サポートセンターに電話をして対処法を聞こうとしたのですが、混み合っているのか繋がりません。

何度も掛け直していると、我が家の総理大臣(妻です)が、「もういい加減にあきらめて次に行こう」とのたまいました。総理大臣にそう言われたら、私にイエス以外の答えは許されません。仕方なく「そうしょうか」と頷きました。

 

口ではそう言ったものの、肝心の仁淀ブルーを写真に収められないなんて、豆を入れないコーヒーみたいではありませんか。(それはただの白湯)

 

どうしてもあきらめきれず、妻に隠れてバレやしないかと震えながら繰り返し電話をかけていると、何回目かで運よく繋がりました。

状況を説明して、言われた通りに何度かレンズを脱着しているうちにやっと直りました。

 

こうして無事に写真を撮影することができたというわけです。

 

翌日は早朝からまた宿の目の前に流れている中津渓谷を散策しました。

前日の散策では、途中にある幅1m位長さ10m位のコンクリートの橋を妻が怖がって渡れなかったこともあり途中で引き返しましたが、今回はお互いに必死の形相で最終地点まで渡り終えました。

 

そこから出発点に戻ろうということになった時に、妻が「上に見える国道を通って帰る」と言い出しました。

口が裂けても「橋が怖いから」とは言いません。

私は「違う道もいいかもなあ」と心にも無いことを言いながら、無味乾燥な国道で歩く羽目になったのでした。

 

宿を発ってからは、いの町にある「にこ淵」を目指しました。

 

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もともとは聖域で限られた人しか出入できなかったようですが、何年か前に一般に公開されるようになり、いまでは観光地としても知られるようになりました。

水神の化身の大蛇が住むところとされ、地元の人たちはあまり近づかないようです。

 

ここも確かに絵になる場所ですが、前日の水晶淵があまりにも壮大で幻想的だったため、それに比べるとにこ淵の方は湖だけがぽつんとある感じで少し物足りなく感じました。

標識もあいまいなので、どちらか一方をお薦めするなら「安居渓谷」ということになります。

 

 

今回の宿泊先である「ゆの森」は温泉の方も人気だったので、ぜひ入ってみたかったのですが、コロナのことも気になり今回はあきらめました。

コテージを貸し切りで泊ったのですが、コテージも接客も食事もすばらしいものでした。