夏休みを待たずして、奈良県のど真ん中、黒滝村へ行ってきました。
私としては、もう少し足を延ばして『わたらせ渓谷』という名所のある天川村を訪ねてみたかったのですが……
夏休みのお得情報の新聞広告を目ざとく見つけた妻が、「夏休み前に行ったら空いてるから」とまたまたブルーオーシャン主張(本来の意味は戦わずして勝ち取ること)を始めたのです。
広告の宿の目玉は『先着で家族風呂が利用できること』でした。
そして、もう一つは天然鮎料理です。
「えー、ぼく鮎好きちゃうねんけどなあ」と抵抗してみたのですが、妻は「自分だけ何回も食べててズルい。私は味も知らんのに」とまったく譲る気がなさそうです。
写真で見る黒滝村の大自然は美しいし、帰りに曽爾高原にも寄れそうだし、大阪から2時間ほどで行ける距離なのも魅力的だということで、結局、今回も泣く泣く妻の条件を呑むことになりました。
そして訪れた黒滝村。
黒滝川を渡ったところにある『かくれ里の宿・森の交流館』を目指しました。
ここの川は水がきれいで、夜はホタルも観賞できました。
頭上高くで光る蛍は、想像していた以上に幻想的で、見上げた空には満点の星が広がっていました。
敷地内からは、黒滝つり橋までミニハイキングができます。
ミニハイキングと言っても、時間がかからないというだけで体力はかなり消耗します。
車で15分くらいのところには赤岩と呼ばれる名所もありました。
小さなスポットですが大自然の中にすっぽり入る感じの空間です。
ところで、天然鮎はただただ美味しかったです。
鮎の刺身に煮つけに天ぷらにと鮎尽くしを味わいました。
養殖の塩焼きしか知らなかった私は味の違いと料理のバリエーションにびっくりしました。
そういえば、電話口で「鮎何匹コースにされますか?」と聞かれて、『何匹って、同じものをそんなに何匹も食べられるもんなんか?』と不思議に思ってたんですよ。
毎回いろいろ言い放つ妻ですが、結果良ければすべて良し、ということで、今回も大目にみてやりました。